Virtualboxに古いmacOSをインストールする
August 15, 2021
emulator macOS VirtualBox目次
はじめに
Virtualboxに歴代のMac OS X/OS X/macOSをインストールして、その歴史を振り返ります。
macOSの系譜
| バージョン | コードネーム | リリース | CPU |
|---|---|---|---|
| Mac OS X 10.0 | Cheetah | 2001年3月 | ppc |
| Mac OS X 10.1 | Puma | 2001年9月 | ppc |
| Mac OS X 10.2 | Jaguar | 2002年8月 | ppc |
| Mac OS X 10.3 | Panther | 2003年10月 | ppc |
| Mac OS X 10.4 | Tiger | 2005年4月 | ppc/x86 |
| Mac OS X 10.5 | Leopard | 2007年10月 | ppc/x86 |
| Mac OS X 10.6 | Snow Leopard | 2009年8月 | x86/x64 |
| Mac OS X 10.7 | Lion | 2011年7月 | x86/x64 |
| OS X 10.8 | Mountain Lion | 2012年7月 | x64 |
| OS X 10.9 | Mavericks | 2013年10月 | x64 |
| OS X 10.10 | Yosemite | 2014年10月 | x64 |
| OS X 10.11 | El Capitan | 2015年10月 | x64 |
| macOS 10.12 | Sierra | 2016年9月 | x64 |
| macOS 10.13 | High Sierra | 2017年9月 | x64 |
| macOS 10.14 | Mojave | 2018年9月 | x64 |
| macOS 10.15 | Catalina | 2019年10月 | x64 |
| macOS 11 | Big Sur | 2020年11月 | x64/m1 |
| macOS 12 | Monterey | 2021年 | x64/m1 |
出典はWikipedia
ネコ科x86時代
ネコ科のコードネームが付いたMac OS X 10.4 Tiger～Mac OS X 10.7 LionはCPUがx86、すなわちIntel 32bit CPUで動作します。前期のTiger、Leopardはppc版もあり、後期のSnow Leopard、Lionはx64版も存在します。目まぐるしくCPUアーキテクチャが変わっていった時代を生き抜いたOSでした。
Virtualboxで動かすなら、Snow Leopard、Lionのx64版が適しています。Snow Leopard以降、仮想環境での稼働もライセンス（ただしSnow Leopardはサーバ版のみ）されており、Lion以降はインストーラーはDVDメディアではなくダウンロードで取得するようになり、2021年になってもほとんどのバージョンがダウンロード可能なため、入手の敷居が低くなりました。
Snow Leopard、LionのVirtualboxへのインストール記事を当サイトで公開しています。
Mac OS X 10.6 Snow Leopard のデスクトップ
カリフォルニアx64時代
ネコ科のコードネームはMountain Lionでネタ切れとなり、以降はカリフォルニア州の地名がコードネームになりました。
Intel Core2以降を搭載したパワフルなmacが主流となり、OSもx64アーキテクチャ対応になりました。
Mountain Lion、Mavericks、High Sierra、Mojave、CatalinaのVirtualboxへのインストール記事を当サイトで公開しています。
この時代のMac OS X/OS X/macOSのうちMavericksだけは2021年時点でインストーラーの入手が難しく、幻のOS化しています。
Mac OS X 10.8 Mountain Lion のデスクトップ
OS X 10.9 Mavericks のデスクトップ
Virtualbox上で実用的に使うならイチオシはMojaveです。Virtualbox上ではCatalinaと比べ高速に動作し、iCloudも快適に使えます。
macOS 10.14 Mojave のデスクトップ
カリフォルニアM1時代
2021年、macはIntel x64アーキテクチャに見切りをつけ、ARM64アーキテクチャに移行しました。ARM64への移行により、x64仮想環境はおそらく使えなくなるでしょう。当面x64版とARM64版は両方ローンチされるでしょうから、その間はVirtualboxで新しいOSを試せるでしょうが、その先はどうなることやら。
Big Sur、MontereyのVirtualboxへのインストール記事を当サイトで公開しています。
macOS 11 BigSur のデスクトップ
BigSurからは流行りのフラットデザインになりました。
macOS 12 Monterey のデスクトップ
おまけ：ネコ科ppc時代のMac OS X
ネコ科のコードネームが付いたMac OS X 10.0～Mac OS X 10.5 LeopardはCPUがPowerPC(ppc)のmac(当時はMacintosh)用のOSです。CPUがppcのMac OS Xは、Virtualboxでは動きませんが、ppcエミュレーターPearPCで動作します。ちなみに、Mac OS X 10.0と10.1のネコ科コードネームCheetah, Pumaは全く浸透していなかったと記憶しています。
Mac OS X 10.4 TigerのPearPCでの稼働記録を本サイトに掲載しています。
Mac OS X 10.1のスクリーンショット。20年前の21世紀初頭のOSだけど、今とほとんど変わらない。フォントがしょぼいんで、見た目の印象は今とは異なる。
Dockがやけにさみしい。
まとめ
古いmacOSをインストールして、Mac OS X/OS X/macOSの歴史を振り返ってみました。