当サイトのアクセス数対策とその結果および収益化への道

February 01, 2021

linuxgatsby

はじめに

実は筆者は、サイトを開設するまでは、サイトを開設したら、1日何百人か何千人かが訪れてくれて、自分が書いた記事を読んでもらえるものと漠然と思っていました。でも現実はそんなに甘くないんですよね。思い知りました。サイトを開設して待っているだけだと、見てくれる人は基本0人です。これは間違いありません。

本記事では、本サイト(https://saturdau-in-the-park/ )のアクセス数増加対策とその結果についてまとめています。 その結果を踏まえ、収益化の考察を行っています。

その前に、現実を知るためのサイト評価の可視化ツールについて簡単に触れておきます。

サイト評価の可視化ツール

必須のサイト評価の可視化ツールは、

  • Googleアナリティクス
  • google Search Console

の2つです。 Googleアナリティクスは自サイトの訪問者数、訪問者属性、閲覧数などの統計量を可視化してくれます。 google Search Consoleは、自サイトがgoogle検索によりどれだけヒットしたか(しなかったか)を教えてくれます。

いずれも、ブラウザ上で稼動するWebアプリで、以下のURLから、指示に従いサイトの設定をした上で使用できます。

https://analytics.google.com/
Google アナリティクスへようこそ

https://search.google.com/search-console/welcome
Google Search Console へようこそ

google製Webアプリのサイトはドキュメントも充実しているのですが、日本語になんとなく違和感があり、慣れないとわかりにくいと思いますが、設定の流れとしては、

  1. googleアカウントでログインしたブラウザでWebアプリへようこそページを開く
  2. 自サイトのurlを指定する
  3. 自サイトのトップディレクトリに、識別ファイル(googlexxxxxxxxxxxxxxxx.html)を置く。

というかんじです。

アクセス増加戦略

戦略というよりは、小手先の戦術でしょうか。

自サイトの読者を増やすには、googleの検索で自分のページがヒットして、見てもらう以外に現実的な方法はありません。Webというパブリックな基盤上の営みが、私企業google頼りというのは残念なことですが、これが現実です。

アメブロとかQiitaとかのブログサイトに自分のページを持っている場合は、そこからリンクを張って、自サイトに誘導するという戦術も考えられます。この件は後述しますが、これはほとんど効果がありません。ブログサイトと自サイトを精力を分散させずに両立させるのはそもそも難しく、共倒れのリスクもあります。

地味な作業ですが、対策を立てるなり記事を増やすなり、やればやっただけ少しづつでもページビューが増加していきます。ただ、片手間にやるのはやはり厳しそうで、実際この作業を継続してできるのは、プー太郎か、職業ブロガーかでしょうか。

戦術としては、

  • googleの検索エンジンに好かれるようにする(いわゆるSEO対策)
  • 記事は丁寧に書く
  • 記事数を増やす

これに尽きると思います。

「丁寧な記事を書けばPV数はついてくる」

わかってはいるものの、なかなか実践できていません。どうしても備忘録に毛が生えた程度の記事になってしまいます。

そのほか、気づいた点

既知のSEO対策はすべてやる

「SEO対策」でググればいくらでも出てくるので、まずはそれをやってなんぼのもの。他のサイトは皆対策しているのだから、まずは同じ対策をして初めてスタート台に立てるということ。Gatsby.jsの大都の場合、SEO対策用のプラグインがいくつかあり、多くは、それを入れておくだけで対策される。

本来のブログ的な雑文は見てもらえない

本サイトでいうと、ここのような雑文は、読まれることはほとんどありません。キーワードが絞れないから検索されないし、されたとしても低順位すぎて目に留まりません。このような記事はアメブロのようなブログサイトに投稿すべきでしょう。

検索でたどり着いたページだけしか見てもらえない

自分の検索スタイルを考えると、これはその通りです。検索の結果ビンゴのページにたどり着けたら、そのページだけで問題が解決してしまいますから。あえて他のページまで見る動機がありません。

PVが多かったページをリライトするとさらにPVが多くなる

逆にPVが少ないからといって、同じ内容をリライトしてもPVは増えない。PVが多いということは需要があるキーワードを含んでいるということで、PVが少ないのは、そもそも含まれるキーワードに需要がない。需要があるキーワードを含んだ記事をリライトして充実させていくことは効果が大きい。

記事のキーワードを想定して記事内容を決める

すなわち、需要があるキーワードを意識するということ。

記事のキーワードが決まれば、PV数の上限数は決まる

だから、なるべく需要が多いキーワードの記事を書けばよいのだが、当然、需要が多いキーワードの記事はライバルがひしめき合っている。マニアックな技術記事は、需要はそこそこでも、ライバルが少なければ検索上位を得てPV数を稼げる。

検索順位がある日突然増加し、それに伴いPV数が増加する

googleクローラーが巡回してきてはじめてインデックス登録されると、想定キーワードにたいする掲載順位の末尾に追加されるようなかんじ。それから1か月くらいたつと突然順位が上がる。これはgoogleが何らかのアルゴリズムでページを評価した結果なのだと思う。

ページランクではない未知のアルゴリズムに支配される

ページランクは「ページの被リンクが多ければ、そればほかのページから参照されているんだから評価の高いページである。」という原則でページを評価するアルゴリズム。googleが1990年代終わりに彗星のごとく現れたとき、ページランクの威力を知った。しかし現在のページ評価は被リンクよりも別の何かを重視しているのだと思う。その何かがわかれば、掲載順位をあげられるんだけど。掲載順位を上げる対策を講ずるより、記事を丁寧に書く手間の方が少なければ対策は無意味になる。今のgoogleのアルゴリズムはそうなっているといえるのではないか。

技術ブログお勧め記事

技術ブログだったら、インストール記事、プログラミング言語逆引き記事、OS操作の困ったときの対処法記事なんかが、キーワードを想定しやすいし、技術レベルが低くてもそれなりに書けるので、職業ブロガーを目指すならお勧めだと思う。

結局、戦略だ、戦術だといったところで、たいして効果なし。丁寧な記事を書くべし。何らかの方法でgoogleが、記事が丁寧に書かれているかを評価し、掲載順位を決めているように思う。

アクセス数対策の結果

2021年1月末時点(サイト開設半年経過後)の当サイト(https://saturdau-in-the-park/ )の結果

Google Search Consoleでの結果

検索結果からの閲覧数の推移。

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googleアナリティクスでの結果

googleアナリティクスでは、PV数よりもユーザ数を重視しているようだ。

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半年かけて、やっと月間PV数が1000超え。

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総括

  • 公開開始~2020/8までは、サイトレシピだけしか記事がなかった期間。最初は勝手がわからず、備忘録を公開していただけで、こんな記事だと検索クリック数はほぼ0。日々のPV数もほぼ0。
  • 2020/8にQiitaのアカウントを作りいくつか記事を投稿し、Qiitaのプロフィールからリンクを張った。検索クリック数はほぼ0のままだけど、日々のPV数は平均0から平均1くらいに上がった。
  • 2020/9~2020/10に自宅サーバーの記事を追加した。検索クリック数が0でない日も増えてきたがせいせい2~3クリック。日々のPV数も5以下。
  • 2020/11にBig Surのインストール記事を書いたら、11/末に検索クリック数もPV数も明らかに多くなってきた。とはいってもPV数で10程度。2020/9~2020/10に書いた記事の順位が上がったこととBig Surのインストール記事が原因だと分析。
  • 2020/12に投資ツールの記事を追加したけど、この効果はこの時点では限定的。前月までの記事の一部の表示順位が上がり、日々のPV数で10はキープできるようになった。
  • 2021/1はAlpine Linuxのインストール記事を2件追加しただけで、あとは特に何もしなかったけど、目に見えてアクセス数が増えた。前月までの記事の掲載順序が上がったのが原因だろう。

実は、あまり先を考えずに始めたので、2020/10にサイトのディレクトリ階層を当初のフラットな階層から、カテゴリ別の階層に変更した。そのため、折角クロールされてインデックスが出来たのに、検索結果がNot Foundになる状態が2020/10に1か月ほど続いた。これはけっこう致命的で、2020/10~2020/11は記事があるのにPV数が最底辺という状態だった。サイトの初期設計が重要ですね。

今後の目標

サイトの価値の目安は、月間PV数(ページビュー)で評価する場合、

  • 1000PV以下はごみサイト
  • 1000PV~2000PV は収益化を夢見る初心者
  • 2000PV~3000PVで収益化可能だけど、月間収益はせいぜい数百円

ほとんどのごみサイト開設者は、初心者の1000PVに達せず、諦めて消えていく、ということらしい。

当サイトの2021/01末時点でのPVが、やっと1000PVを超えてきた状態で、ごみサイトを卒業し、晴れて初心者の仲間入りができた。 これまでに書いた記事数が約50記事なので、PVが記事数に比例すると考えると、あと50記事書いて記事数を倍にすれば、月間数百円の収益化ができるということか。

とりあえずの目標は、月間2000PVで収益化可能サイトを目指す。広告載せるとページが汚れるんで、やるかどうかは別。

本気で収益化を考えるなら、先にドメインとらないといけなかったかな。実はあまりやる気なし。

収益化に関する考察

収益化を考える場合、PV数と収益の関係だけでなく、1つの記事が将来にわたりどれだけ収益をもたらすかの視点が重要だと思う。

ある内容で記事を書いて公開し掲載順位が落ち着くと、一定のPV数を稼ぎ出してくれるだろうが、やがて類似記事やより上手くまとまった記事が出てきて掲載順位が下がってくる。技術記事であれば、技術の陳腐化により、需要が減少し、PV数が下がっていく。そして終いにはPVが無くなり収益を生まなくなる。記事を公開してから、PVが無くなるまでの、記事のライフサイクル中で、通算で何PV数を稼げて、それが何円になるか。それと、その記事を書いて保守するのにどれだけ時間がかかるかで、単位時間に対する収益が見積れる。この値を、勤め人をした場合やフリーランスでやった場合の値と比較してみると、この手のブログを書くほんとうの価値がわかってくると思う。

記事のライフサイクル(記事の寿命といってもよい)がどれくらいなのか、現時点では判断がつかないが、見極めていきたいと思う。

筆が立つ方だったら、これで食っていけると考える方もおられると思うが、ブログ書いて食っていっても、将来厚生年金は貰えない訳で、仮に今は食っていけたとしても、絶対に割に合わない。厚生年金が支給される頃に後悔すると思う。

おわりに

本サイトのアクセス数増加対策とその結果をまとめました。


Written by questions6768 who lives in Uji, Kyoto.